087.精力絶倫
「…三成殿。」
そう言って幸村は持て余した熱をまた放出しようとした。
幾度となく三成の躯に入ったその熱は二人の結合部より滴り落ち
三成の内股を濡らした。
「くっ…。幸村、もうー。」
既に三成の体力は尽きかけていた。
後ろから何度も突かれ、なすがままの状態である。
一体いつになったら満足してくれるのだろうか。
「三成殿、お慕いしております。」
人の話や人の状態に気付いていないのか
うわごとの様に耳元で囁いてはまた腰を使う。
そしてまた放たれるー。
「三成殿…。三成殿…。」
また囁く。
不器用な彼の愛の示し方―――。
そう思うと何だか可愛く思えた。