1.「後ろこっちは初めて?」







白い背中に黒く艶やかな髪が垂れかかる。
その黒髪は曹丕が腰を進める度に荒々しく揺れた。
何とも美しい事である。


「後ろは初めてか?仲達。」
荒く息をする家臣に問うてみる。


「誰が貴方以外に…。
当たり前の事を…お聞きにならないで…、っあ!」
深く貫かれる度に声を詰まらせつつも必死に司馬懿は答える。


しかし曹丕はそんな答えなど聞いてはいない。
そんな事は分かりきっているのだ。
考えるまでもなく、
司馬懿の高過ぎる自尊心が他人に肌を触れさせるのを良しとはせず、
挿入時の狭さもそれを裏付けるものとなった。


「初めてならば手ひどく抱いてやろう。
灼ける様な快楽をその身に刻むように。

次からは、
求めるのはお前であって私ではない。
覚えておくのだな仲達。」


そう言って曹丕は腰を速め、
乱れる黒髪を一晩中眺めていたー。











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