12.繋げる
「殿…。ご覧になりますか?左近との繋がりを。」
「…っ!よい。」
そう言って三成は、熱を感じるその先を見ようとはしない。
「お恥ずかしいんですか?
……ご自身の濡れた様を見るのがー。」
赤面して三成はなおも目を背ける。
その仕草がどうにも可愛らしく、余計に意地悪をしたくなる。
「ほら殿、ここなんてこんなに濡れて。
何度も果てたというのに渇きをしりませんな。
そしてここは左近を求めてこんなにひくついて…。」
左近はわざと三成に、濡れた卑猥な音を聞かせるよう
手と腰を動かす。
そんないやらしい左近の攻めに三成は
耐えかねたように耳を塞ぎ、布団に突っ伏す。
二人して果てた後、
三成はおもむろに二人の結合部に触れて声を発した。
「これは俺とお前の主従の繋がり。
ならば何度でも深く繋がる事を望んで何が悪い。」
…情事にまで主従の繋がりを持ち出されて
面食らった左近だが
我が主らしいと思い
また深く繋がるのであったー。